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ルーマニアには、チャンゴ(Csángó)と呼ばれるハンガリー系の人々がいる。
バコウ郊外の山岳地帯などモルダヴィア地方に多く住んでいて、25万人とも言われている。 彼らはハンガリー語を話し、独特の習慣、風俗、信仰を守っている。 その歴史はハンガリー人(マジャール人)がルーマニアに入植した13世紀頃から始まり、 トランシルバニア地方からカルパチア山脈を越え、モルダヴィア地方に住み着いた。 後にハンガリー領であったトランシルバニアはルーマニアとなり、ハンガリー人は減少したが、彼らはモルダヴィアの山村の閉ざされた地域で生活していたし、 そもそもが分離していたとも言われている。 そのため他民族との接触も無く言語、文化が7世紀もの間変化することも無く守られてきたわけだ。タイムカプセルみたいなものだ。 先の大戦後のルーマニアの旧共産主義の同化政策の結果として、現在、ハンガリー語を話すチャンゴ全体のは25%程度になり、チャンゴ独自の文化は崩れつつある。 チャウセスクの旧体制の崩壊後、チャンゴは独自の文化を守ろうという機運が高まりハンガリーやEUの支援を受けて協会ができた。 チャンゴの言葉、宗教的な歌や儀式、民話や生活には中世のハンガリーの文化だけではなく、失われたヨーロッパがそこにはある。 ナショナル・ジオグラフィックで、「遊牧の民の遠い記憶 チャーンゴー」として 紹介されている。 youtubeで紹介されている「チャンゴの伝統的なダンス」 ![]() ■
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by rom-cafe
| 2007-01-30 02:05
パンパイプもしくはパンフルートとして知られている木管楽器。
ギリシャ神話でパン(牧神)が葦を束ねて吹いたという古い楽器である。 最古の管楽器といわれルーツは日本の雅楽の笙(しょう)と同じかもしれない。 パンパイプでよく知られているのがルーマニアのナイと南米のアンデスのフォルクローレ。 フォルクローレはサイモンとガーファンクルで知られる「コンドルは飛んでいく」で有名になったが、 元々は南米の先住民族の楽器ではなくヨーロッパから持ち込まれたようだ。 ルーマニアはナイ(nai)と言って葦を意味する。 他のヨーロッパの地域ではすたれてしまったが、 ルーマニアでは民族楽器として今も親しまれている。 祭事に使われることが多いようだ。 地方には羊飼いが多いから伝統が引き継がれてきたのだろう。 多くのナイ奏者がいるが、世界的に有名なのがゲオルゲ・ザンフィル。 ザンフィルは羊飼いではなく、少年の頃にナイに興味を持ち独学で始め、 後にブカレストの音楽アカデミーで教育を受けた。 有名なのが「Einsamer Hirte (Lonely shepherd)」で、 タランティーノの映画「キル・ビル」に使われている。 カルパチアの森のイメージですね。 ![]() ■
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by rom-cafe
| 2007-01-11 03:02
| 音楽
昨年の12月にルーマニア大使館のパーティーでお会いしたジュエリー・デザイナーのアウラ・キルクレスクさん。
彼女はブカレストの国立音楽大学を卒業し、バイオリンの演奏活動のため2年前に東京を拠点としています。 傍らで宝石作りに魅せられ、この2年間で世界中を旅行して創作活動のために貴重なナチュラルストーンをコレクションしてきたそうです。 そしてアウラさんはジュエリー・ブランドを作りました。 主にオーダーメイドで、ナチュラルストーンとムラノガラスのジュエリーを創作します。 HPでアウラさんの作品を見ることができます。 http://www.vipbijoux.com これから本格的に創作活動されるようです。 今年はイベント等が予定されていて、このブログでもご紹介していきます。 今月よりEU加盟になり、ルーマニアは注目されています。 世界中から人が集まり、投資の対象にもなっています。 またルーマニアの企業や人々も世界を視野に入れました。 バルカン半島の中央に位置し、東西の文化が交差してきた歴史から文化的にも豊かです。 ラテン系の民族であり、戦前はブカレストが「東のパリ」と呼ばれフランスを始めイタリア、ドイツとの文化の交流も盛んでした。 アウラさんのような東欧のアーティストがこれから世界で注目されることと思います。 ![]() ■
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by rom-cafe
| 2007-01-04 23:53
| ルーマニア
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